記録1 トルコ・マルマリス港を目指す!

【旅のルート】

成田からイスタンブールへ。イスタンブールで一泊し、早朝ダラマン空港へと向かう。ダラマンからマルマリスへ移動し、マルマリスからロドス島行きのフェリーに乗船。

 

「ギリシアのロドス島へ、トルコのマルマリス港からフェリーが出ている」という情報を基に、今回のスタート地点を決めた私。世界地図でマルマリスに一番近い空港を探し、とりあえずチケットを押さえたが、その空港が実際はどのあたりにあるのか、出発前は定かではなかった。だからトルコ航空の機内誌で、マルマリス近辺の地図を発見し、ダラマン空港からの距離がおおよそ割り出せた時は、本当にほっとした。

よくよく見てみると、宿泊を予定していたファティエという街とマルマリスは170km離れており、その道のりは約3時間。予定していた世界遺産・クサントゥスとレトゥーンはファティエからさらに二時間弱の道のりだ。まず考えなければならないのは荷物はどうするのか、ということ。当初の予定ではファティエにに宿を取り、荷物を置いて遺跡に向かおうと思っていたのだが、翌朝9:00のロドス島行きのフェリーに乗船するにはやはり前日にマルマリスに入っていたい。かといってマルマリスに一度移動してしまうと、クサントゥスとレトゥーンまでは片道4時間以上の道のりだ。あと二日ほど滞在時間を増やしてしまおうか・・・、などいろいろな考えが浮かんだが、とにかくダラマン空港へ行ったら空港のインフォメーションでいろいろ聞き、情報を収集してから予定を立てようときめた。

ダラマンへ行く、というと、トルコ人の誰もが「いいな〜、あそこは最高のリゾート地だよ」という。トルコでも屈指の海岸を持つ、最近人気の高級リゾートエリアなのだ。事前になんの情報もなかったので、意外だった。日本では聞いたこともないこの港は、何となくさびれたイメージだったからだ。

イスタンブールからダラマンまでは約1時間のフライト。いざダラマンに降り立つと、そこにはインフォメーションデスクはおろか、何と両替所もない!!イスタンブールの空港で、クロワッサンとジュースを頼んだのだが、その料金が信じられないほど高く(1000円以上。。。)、3000円分くらいしか両替していなかったので、ダラマンからマルマリスへのバス代を払ったら、手元にはわずか150円くらいしか残らなかった。空港へ行けば何とかなるだろうと思ったのに、お金もピンチ、今後の予定もピンチ。

これからの移動距離、時差ぼけ、重い荷物、お金、等々を考えると、遺産をあきらめるのが妥当のようだ。マルマリスはロドスをはじめ、ギリシアからの船が到着する国際港なのだし、お金は両替できるだろうと思い、マルマリス行きのバスに飛び乗った。



イキナリ私を無一文にした空港での朝食。パンと紅茶、オレンジジュースで1000円以上ってありえない!ここトルコ。。。 かわいらしい白いおうちが連なる、マルマリスの旧市街。トルコにいるというカンジはまるでしない、地中海に面する街。 マルマリス湾内をめぐる、ボートトリップに参加。天気は良いが、肌寒い日だったけど、みんなノースリーブ(涙)。

*ダラマン空港からマルマリス、ファティエへのシャトルバス
なんと一日一便、イスタンブールからの到着便に合わせて運行されている。どちらも8:30発、マルマリスへは40トルコリラ。

*トルコは最近デノミされたので、40トルコリラ=デノミ前の4000万トルコリラに相当する。紙幣は未だに混在。



マルマリス行きを決意したのは、結果的に大正解だったと思う。何しろ疲れていたし、ガイドブックはおろか地図もないのに動くのは少々危険だ。インフォメーションデスクがあれば行っていただろうけど・・・。

空港を出発してから約二時間後、バスはマルマリスのハズレにあるバスステーションに到着した。さて困った。ここからどうやって街へ移動するのだろう??ミニバスがたくさんあるから、これのどれかに乗れば良いのだろうけど、何しろお金がないし・・・。

まずは両替、それから情報を手に入れようと探し始めるが見つからない。途方に暮れていると親切なおじさんが「港へは私も行くから一緒にバスに乗ろう」と言ってくれ、何とバス代も払ってくれたのだった。「両替してロドス行きのチケットを買って、ホテルを探すのが今日の予定」という私の話を聞いて、ホテル探しも手伝ってくれた。通りすがりのおじさんだったが、何と親切なの、トルコの人・・・。

ホテルに荷物を置き、目の前にインターネットカフェがあることを確認して、今度は明日のロドス島行きのチケットを手に入れるべく、港へと向かった。港にはなかなかきれいな小船がたくさん入港している。チケットオフィスを探しながら歩いていると、陽気なトルコ人に話しかけられた。「今まさにマルマリス湾内のボートトリップが始まるよ。15ドルでランチ付き。どう?」と言われ、それに参加することに決めた。時差ぼけでつらかったので船上でぼーっと過ごすのはまさに今の私にピッタリだった。

乗船者のほとんどは欧米からの観光客。1週間〜3週間くらいの長期休暇を取って来ているのだそうだ。11:30から始まったクルーズは、途中洞窟をのぞいたり、島に立ち寄ったり、釣りや泳ぐために停泊したりで、誰もがそれぞれの時間を楽しんでいた。

帰港の直前にくじ引きがあった。1ドル出すとくじを引く権利が獲得でき、賞品がもらえるのだという。興味がなかったので「結構です」と言ったのだが、人なつっこいトルコ人に押されて一枚購入した。ところが、信じられないことに当たってしまった。賞品は「明日のデイトリップ乗船券」と「シャンパン一本」。明日の朝にはマルマリスを離れるし、シャンパンは飲めないしで、喜んで良いのやら分からず呆然としてしまったけど、まぁ、旅のはじまりとしては悪くない。きっとステキな旅になるだろうなと、心が躍った。

★マルマリス
美しいマルマリスの港。トルコ人あこがれの高級リゾート地だ。 マルマリス湾周遊ボートトリップに参加。途中で泳げるポイントに停泊してくれる。寒そう!! アヒルとカモが泳ぐ美しい海。近郊には世界遺産も点在している。
おいしそう〜!!なシシカバブ。私はお金が無くて食べられなかったので、隣の人のお皿を写真とらせてもらいました・・・(哀れ)。 レストランのオーナーにナンパ(!?)されて。求婚されました! マルマリスにはオシャレなカフェがいっぱい。トルコというよりも、地中海の島のような雰囲気。



下船後、今度はマルマリスの旧市街の方へ散歩に行った。と言っても、小さな街なので歩いてすぐだけど。岸壁にはおしゃれなレストランが並び、高台にはマルマリスの小さな城塞がそびえ立ってる。残念ながら城壁内はすでに閉館していたが、周りを歩いているだけでもタイムトリップしたような、そんな気分を楽しめる。

私が散歩を楽しんでいると、またまたトルコ人に声をかけられた。トルコ人は日本人のオンナノコが大好きで、トルコへ行った人からは「求婚された」という声を良く聞く。案の定、彼、ムハンマドも「日本人が大好き」といい、あんまり陽気なおじさんだったので、チャイをご馳走になることにした。イラクとの国境沿いから来たクルド人だという彼は、とにかく明るい。「もしMaoと結婚したら広大な果樹園を作る」「結婚式にはキモノを着る」「クルド人は一生に一人としか結婚しない」「財産の管理は全てMaoに任せる」・・・、という具合なのだ!クルド人の結婚観とか、習慣などをかいま見る、とても楽しい時間となった。あんまりあっけらかんとして、おかしくなってしまう。「Life is beautiful」が口癖で、「想像するだけで、ほら、うらら〜」と「うらら〜」を連発。トルコ建国以来、クルド人は抑圧され抵抗し続けてきた。イラン・イラクといった政情不安定な国々からクルド人難民が大量に発生し、今もなお、この地域では最大の問題となっている。「Life is beautiful」を口に出来るようになるまで、彼の人生は困難なことだらけだっただろう、と容易に想像できる。その全てを吹き飛ばしてしまうほどの底抜けの明るさに、何だか感動してしまった。

20時過ぎにはホテルへたどり着き、さっそく初のレポートをアップすべく、パソコンへと向かう。写真を加工して原稿を書いて、htmlにして、写真のキャプチャーを書いて・・・、とやっているあっという間に時間が経ち、インターネットカフェへかけこんだのはその3時間後。そこから更に2時間、どうしてもアップできないモノがあったり、不具合が生じたりして、一連の作業が終わったのはもう真夜中。時差ぼけで眠くて、最後の方は何をやっているのか自分でも分からないくらいだったが、励ましメールを読んで、闘志を燃やす。何とかなって、ほんとに良かった・・・。

翌朝は7:30にマルマリス市街を出、港に向かった。8:00にイミグレーションが始まり、乗船後、パソコンを立ち上げこのレポートを書く。何か不具合があるのか、船は定刻の9:00を遙かに過ぎてもまだ出航しない。雲行きが怪しくなってきたので、おそらく海の状態が良くないのだろう。定刻より一時間ほど遅れて、船はロドス島へと出航した。


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