記録13:中部・北部イタリア2(ヴェローナ、モデナ、マントヴァ、クレモナ)

【旅のルート】

イタリアの中央部にあるウンブリア州・アッシジからフィレンツェ、ボローニャと列車を乗り換えて北部にあるヴェローナへ到着。ヴェローナを拠点に、北部に点在する、モデナ、マントヴァ、クレモナといった小さな世界遺産の街々を巡る。ヴェローナで4泊した後、ヴェローナから列車でイタリア北部の玄関口・ミラノへ。
 
美しい古都・ヴェローナ。河に面して街が広がり、背の高い教会の尖塔があちこちからのびていて、決まった時間になると一斉に鳴り響く鐘の音は印象的。 モデナにある世界遺産・グランデ広場。しかし月曜日だったので全て休館!!!Oh, my goodness!! 泣く泣くあきらめて、次の目的地へ向かった・・・(T0T


さて、どうしようか。

行きたいところはたくさんあったが、体力と時間を考えながらこれからの一週間の予定を立てねばならない。母が一週間後にはミラノにやってくるので、それまでにミラノへ入っていなければならないのだ。マントヴァ、モデナ、フェッラーラ、ピサにヴェローナ、ウルビーノ。魅力的で歴史ある街が点在するこのエリア、塩野七生ファンなら誰でも行ってみたいところだろう。どうしたら無駄なくに旅が出来るのか?

いくつも案を練り、列車の時刻をチェックしたところ、多くの街にはいけないことが分かった。
大体、毎日移動がどれだけ大変か身にしみて分かっている。駅を降りたところで中心地から離れていることがほとんどだし、宿だってどこにあるのか皆目見当がつかないのだ。

結局、もうヴェローナに向かっちゃおう!ということになった。
さっそくヴェローナで目をつけていた女性限定のユースホステルに電話。カトリック組織が運営している、規則が厳しいが、中心地に位置しているエルベ広場に近いホステルだった。物価の高い北イタリアでシングルルームなど望めない。ロッカーがないということでパソコン類が心配だったが、女性限定でカトリック組織が管理するというこの宿は、なんとなく信用できそうな気がした。

ヴェローナへの移動はこれまた半日を要した。フィレンツェで乗り換え、ボローニャへ行き、そしてヴェローナ行きの列車に乗り換えてようやく夕方に到着した。

ヴェローナといえば、かのロミオとジュリエットの舞台として名高い。シェイクスピア自身はヴェローナを訪れたことはなかったそうだが、この街のあちこちにロミオとジュリエットゆかりの場所(!?)が残されている。古い町並みと赤い屋根、あちこちから聞こえてくる教会の鐘の音が印象的な、小ぎれいでおしゃれな街だ。

この日のブログ
古都ヴェローナで聴くクラシックコンサート(5/15)

宿はこぎれいで、とても過ごしやすかった。
規則が厳しく夜は門限もある。だけど早寝早起きの私にとっては逆にありがたかった。
24時前に全員が寝静まるユースなんて他にはない。たいてい若い子たちが明け方に酔っ払って帰ってきて、電気をつけられたりして起こされるのがオチなのだから。

ヴェローナで最大の困ったことは、インターネットカフェが見つからないことだった。
一度だけ、ジュリエッタの墓がある博物館の近くで見かけたので行ってみたが、残念ながらお休み。結局ヴェローナで過ごした5日間、一日もブログの更新をすることは出来なかった。もっとも、ロッカーなしの大部屋なので部屋でパソコンを出して作業をするわけにはいかないのだが。


古都ヴェローナ
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台として名高い北イタリアの都市。ヴェローナの夏の風物詩が、古代ローマ時代の円形劇場で行われるオペラだ。今年はアイーダを6月からやるとのことで、残念ながら今回は見ることが出来なかったが、その側にあるブラ広場のテアトロ(劇場)でクラシックコンサートを堪能。

ヴェローナを流れる川に渡った、力強く優美な橋。この街はあちこちに橋がある。 ジュリエットの像がある、ジュリエッタの家。様々な舞台や映画になっているこの作品ゆかりのものが展示してある。 水が多いからか、霞むことが多いヴェローナの街。赤い屋根に緑の山々がロマンチック。
ヴェローナの中心地・エルベ広場。おしゃれなカフェやレストランがあり、真ん中には果物などを売る市場も。 まさに舞台「アイーダ」の準備中のアレーナ。古代のコロッセオで見る演劇がヴェローナの夏の風物詩。 今でも健在のアレーナ。ローマ時代の遺跡を今でも使うなんて、さすがイタリア!!

*ヴェローナカード・・・ヴェローナの主要な観光ポイントに入場できるお得なカード。8ユーロ(1日券)で駅などで販売している。



一通り市内を見学した翌日は、世界遺産・モデナへ向かった。ここの中心・グランデ広場が世界遺産に登録されているのだ。せっかく朝早くに張り切って出かけたにもかかわらず、月曜日だったのですべて休館!かなりがっかりきたが、ここでインターネットカフェを見つけたので、2時間ほど作業してから次の目的地、マントヴァへ向かった。

マントヴァは3つの湖に囲まれた、芸術都市だ。フェラーラ公女イサベラ・デステを花嫁に迎えたマントヴァは、ルネッサンス期に最盛期を迎えた。このイサベラ・デステ、芸術に深い造詣を持つ一方、卓越した政治手腕の持ち主。6ヶ国語を操ったといわれる美貌の持ち主でもある。かなりのつわもので、最高の美を求めた女性らしからぬことに、座右の銘は「夢もなく、恐れもなく (Nes spe nec metu) 」だ!(かっこいい〜!!)レオナルド・ダ・ヴィンチにも肖像画を描いてもらっている。塩野七生ファンならこのイサベラが愛し育てたマントヴァを訪れたいと思うはずだ。

そんなマントヴァも、ゴンザーガ家の美の集大成・ドゥカーレ宮殿は休館!!
がっかりだったが、ゴンザーガ家の別荘、テ宮殿はオープンしていた。ここはルネサンスの巨匠、ジュリオ・ロマーナが手がけた館として有名で、宮殿内はすばらしい壁画で埋め尽くされていた。超有名なのは「巨人の間」で、あまりの迫力に息を呑む!
館内撮影禁止のため、すばらしい壁画をお見せできなくて残念だけど・・・。

マントヴァにはすばらしい湖が3方にあり、一通り市内を見て回った私はドゥカーレ宮殿裏に面した湖の畔で一休みすることにした。
公園のように広くて、近くには売店もあり、ピクニックするにはちょうどいいようなところだ。
月曜日でなければマントヴァで一日遊べただろうに・・・。ちょっと残念だったが、また今度来るときの楽しみにドゥカーレ宮殿はとっておこうと思う。ちなみにこのマントヴァ、日本の安土町と姉妹都市提携しているそうだ。



マントヴァとクレモナ

ゴンザーガ家の美の集大成・ドゥカーレ宮殿は月曜日のためお休み!!とほほ・・・ ・ドゥカーレ宮殿前の広場。テ宮殿の写真がなぜかない・・・・。 変わった形の教会が印象的なマントヴァの中心地。
弦楽器奏者の聖地、クレモナへついにやって来た!! クレモナの中心地にそびえるドゥオーモ。何とこの時だけ全ての博物館などの入場料がタダ!! クレモナの町並み。今でも数多くの名器を輩出する、弦楽器職人(マエストロ)が住まう。



ヴェローナでの最終日は弦楽器の聖地・クレモナへ。今週は全ての博物館などの入場料がタダになる一週間だそうで、一銭もかからずクレモナの街を堪能した。クレモナは私たち弦楽器奏者にとって一種の聖地。かの有名なストラディバリの工房があったところなのだ。

この日のブログ
弦楽器の聖地・クレモナへ(5/17)

クレモナから、再びヴェローナに戻った。結局ヴェローナには4泊したことになる。一泊13ユーロの大部屋だが、非常に清潔に保たれていたので心地よい宿だった。

これで一人旅とも当分お別れ。明日からは母が約3週間の予定で合流する。イタリアの食事がつらかったのと、一人旅のバックパック旅行に疲れきっていたことが重なって、明日からの母との旅行が非常に楽しみだった。


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