ダイビング

 カンクンといえばダイビング!透明度50mとも言われるコスメル島を始め、カンクン周辺には世界でも有数のダイビングスポットが点在している。今回は二日に渡り4本潜った。初日の二本はプラヤ・デル・カルメン沖。本当はコスメルへ行って潜る予定だったが、インストラクターが「何でわざわざコスメルへ行くの?プラヤ・デル・カルメン沖でも十分にきれいだし、ホテルから港まで送迎付きだよ。他にもセノーテで潜るコースもあるよ」と言うので、予定を変更したのだ。

 

 プラヤ・デル・カルメンからボートで南下すること20分、シカレ自然公園(XCARET)とコスメル島の間に船は停泊。何とドリフトダイブだという!20本そこそこのドシロウトな私が、ドリフト(潮流に乗ってダイビングすること)しちゃって大丈夫なんだろうか・・・。ちと不安はよぎったが、一緒に潜る3人のうち2人は200本近くのベテラン!しかも私たち4人プラス一人の女性に2人のガイド。「中性浮力取れてるかチェックしてね」とお願いして、船からバックエントリー。キューバではあんまり久しぶりだったため、ほとんど中性浮力の取り方を忘れてしまい、急浮上しそうになった怖い思いをしたばかり。恥ずかしながら、バディにずっと手を握ってもらっていたのだ。エントリーしたものの、えーん、流れが速いのに船から底に誘導するロープもないよぅ、とドキドキしたが、キューバでの一本で感が少し戻ったらしく、安定して海底に降りられたので安心した。

 それにしても流れが速い!ベテラン二人は「超ラクチン♪」と大喜び。私は流れの速さにドキドキしつつ、カメに遭遇したり、銀色に光るタルポン(?日本語で何て言うかは不明)という大きな魚の群に遭遇したりで大満足。ここはタートルリーフという名前の通り、カメがたくさん泳いでいる。水深21m、50分ほどのダイブ。船に上がると数キロ流されたことが分かる。次の一本では、くねくねと入り組んだ珊瑚の棚に沿ってのダイブ。コーラルの間には穴があり、そこを通り抜けたりで、珊瑚だなの地形も楽しめた。これまた潮が速いので、珊瑚と珊瑚の間は底を這うようにして潮を越えた。キューバでの苦い思い出があるため、海面が怖くて、ついいつも這うような形になってしまう私。おかげでファイアーコーラルという、聞くだに恐ろしげな珊瑚に両足首・右手を当ててしまい、ひどいことになってしまった。何かが私の手足に刺さったのだ!右手に出来たぶつぶつだけでも100近くある(数えた(-_-;)。火を噴きそうに熱くて、5日間はそのかゆみ悶えていた。やっぱりグローブとブーツは必需品だ。


セノーテダイビング(チャック・モール / Chac Mool)
ここがダイビングのエントリー口!天然の井戸がぽっかりと口を開けて私たちを待っていた。
機材を装着する前にまず一泳ぎ。おぉ、水がかなり冷たい。水面からでもその透明度、深さが窺える。
機材を装着。タンクには300リットルの酸素が入っていた。久々に機材を担いでのエントリー。お、重い!


 二日目はセノーテでのダイビング。セノーテはユカタン半島特有の地形で、地盤沈下によって出来た自然の井戸といおうか、なんとも不思議な水中洞窟なのだ。普通洞窟ダイブはかなりの経験が要されるので、「私は超初心者だけどいいの?」と聞いたら、「流れはないし、大丈夫だよ」とのこと。私ではダイブはムリ、シュノーケルで我慢しようと諦めていたので嬉しかった。井戸なだけに(?)もちろん淡水である。ベテラン二人も淡水は初めてとのこと。「絶対蛇とかトカゲとか出ないでしょうねぇっっ!」と一人は絶叫気味。だって、誰もが予想しなかったような入り口なんだもん。恐る恐るのぞき込むと深〜い色の水は限りなく澄んでいて、小さな魚が泳いでいるのが見える。洞窟好きな私にはたまらない!(洞窟ダイブじゃないよ。フツーの洞窟が好きなんです。)足場がぬるぬるして不安定だったが、何とか機材を背負ってエントリーすると、かなり水温が低く感じられた。淡水なので身体がすぐに沈む。深さは12m、透明度は何と100m!つまり、まるで空中を漂っているかのようなのだ。前を行く二人が頭上にある岩の割れ目からもれる光に照らされ、ぽっかりと空を飛んでいるようで、何とも幻想的だった。奥へ進むと、もう光は届かず、前も後ろも真っ暗なので、ライトを点灯する。上は淡水だが、深くなるにつれて海水になる。海水は淡水よりも重いので、両者は混じり合うことがない。その境界線がくっきりとライトに照らされ、すごい光景だった。それはまるで水面のようで(水中なのに水面が見えるというのも何ともおかしな話だが)、その水面下は海水、ゆらゆらと揺らいで見える。淡水に顔を上げると、まるで空気のように澄んでいて、マスクを外したくなる感覚を覚える。でも上を見上げると、遙か上空に本当の水面があって、そこからジャングルが見えるのだ。宮古島で潜ったときも、このラインを見たのだが、ここまではっきりと線は見えなかった。ゆらゆらと水が揺らいで見えるだけだったのに、この光景!!

 一本目を終えると、タンクを換えて二本目に入る。一本目ではいくら空気をBCに入れても沈みがちだったので、ウエイトを減らし、2kg玉を一つだけ付けた。再び水中に沈み、ダイビングを開始する。一本目でもいくつか見たが、二本目はその数の多さに圧倒された。そう、洞窟に付き物の鍾乳石だ。水中なのに、鍾乳石が見れてしまうのだ!何千年、何万年もかけて作られた鍾乳石を、タンクでもぶつけて折ってしまったらどうしよう、と心配になったが、そのようなことはなくてほっとした。途中、水面に浮き上がって休憩を取った。といっても洞窟の中、あたりは真っ暗で、コウモリが飛んでいる。頭上には巨大な鍾乳石が垂れ下がり、その横には、太い木の根っこがのびている。そう、この洞窟の上はジャングルなのだ。「見てごらん」とガイドが指さすところには、珊瑚や貝の化石が!ここは昔海だったのだ。何とロマンをそそる探検なんだろう・・・!金額は普通のダイビングよりもずっと高いのだが、カンクンに来たからにはぜひともセノーテダイブを体験して欲しい。ただし、閉所恐怖症の方には決して薦められないけど・・・。

 二本を終えて外に上がってみると、淡水だから身体もすっきりしているし、流れも無かったせいかほとんど疲れていない。昨日とは雲泥の差だった。ちなみに料金はプラヤ・デル・カルメン沖2本、セノーテ2本(機材込み)で198ドルだった。


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