−中国一人旅−
 

8日目 上海到着

<まおメモ>

旅程・・・昨晩から引き続き、寝台列車にて上海へ移動。到着は14:00過ぎで、ホテルを探し、チェックイン。散歩。

 

 何と私は良くできているんだろう!ぐっすりと寝台列車で眠れる自分に感謝したくなる。目覚めはとても良くて、7:30頃、まわりがザワザワし始めたので私も起きることにした。私が持っている食べ物はお煎餅だけ。それにお茶だ。窓に面したサイドテーブルでお煎餅を取り出し、食べようとしたところに、おじいさんが「わしの朝食を分けたる!」(中国語)というカンジで、パンに卵(鶏の毛がついた塩卵(^^;)、それにソーセージをくれた。とてもおいしかった。8:45頃南京に到着し、おじいさんたち夫婦はニコニコと下車していった。昨晩、「南京で何があったか知ってる?」と聞かれた。南京を通ることが、そもそも私を悲しくさせていたので、たぶんその質問をされたときに情けない顔をしていたのだと思う。「知ってます」私はそう、はっきりと答え、次に何を言うべきか迷った。おばさんは「そうか、」とつぶやいただけだった。そのおばさんたちが朝食をくれた。「南京大虐殺」・・・、つい半世紀前の出来事だ。おじいさんの世代なら、日本人に嫌悪感を持っていることだろう。そう思うと、その親切が一層、私を切なくさせた。がらにもなく、おじいさんたちを見送る私の目が涙で曇った。

 8:00くらいになると、車内のほとんどの乗客が起き出すのだろう、負けずにいろんな物売りがやってくる。お弁当やおもちゃ、ジュースやお菓子はもちろん、南京なら南京の地図やおみやげ物、キュウリやトマトといった野菜なんかも売りにくる。到着は14:00過ぎなので、そんな行商人を冷やかしつつ、昼寝などをしてすごした。洛陽から上海まで、17時間半の長旅だ。お昼になると、再びおなかが空いてきた。またお煎餅を食べようかなと思っていると、今度は上段にいたお兄さん二人組が、私にカップラーメンをくれた。結局、車内での食事は、すべて中国の方々のお世話になったことになる。その親切に感謝しつつ、おいしくいただいた。列車は定刻通り上海駅についた。17時間半もの長旅、さぞや疲れるだろうと思っていたが、全然疲れていなかった。頑丈にできている自分に、再び感謝したくなった。


洛陽->上海
 洛陽から上海への列車は、一日一便、20:32発、翌日14:01着。約17時間半の長旅だ。切符は現地での調達はとてもムズカシイという。私の場合は、前日ブローカーから購入した。料金は257元。それに手数料50元。
寝台列車の中。こんな風に、蚕棚が続いている。とても清潔。 朝ご飯をくれたおじいさん。南京にお父さんがいて、会いに行くのだという。 英語の話せるおばさんと、左側にお昼をくれたお兄さん二人。


 しかし、やっかいな仕事が待っている。ホテル探しだ。ホテルを駅などで頼むととても高いことが分かったので、自力で探すことにした。駅を出ると、荷物を預ける場所がある。バックパックは後ろにのけぞるほど重かったので、迷わず預けた。ホテルのありそうな駅の側をうろうろとしていると、一人の男に声をかけられた。100元でホテルを提供できるという。\1500。久々にこの値段を聞くと高く感じられたが、場所と部屋を見てから決めると言った。しかしどうして、ブローカーには私が何をしているのかが分かってしまうのだろう。

 連れて行かれたホテルは、上海の駅から歩いて7分ほどで、交通の便は良さそうだった。駅へ近道するにはあやしげな細道を通らねばならなかったが、ホテルは今までの中で一番立派だった。シングルはすでにないという。120元(\1,800)だ。他にも奥の方へ行けば安宿はいくらでもありそうだったが、北京と違ってバスに乗るのがとても難しそうだったので、交通の便を考えてこのホテルに決めた。

 久々のお風呂を楽しんでから、地下鉄一号線で常熟路へ向かった。上海での目的はただ一つ、買い出しである。服やお皿、生活必需品を買うのがアジアへ行ったときの常で、今回買うものも大体決めてあった。中国茶器と中国茶用のマグカップ、それにチャイナっぽいが今風のシャツ、それにお茶などだ。いつも帰国するときは一袋増えていて、「あんた、また何を仕入れてきたの?」と母に聞かれるのであった。北京で大体物価をチェックしていたので、ふっかけられても対抗できる。

 その常熟路は、被服専門の市場だとガイドブックには書いてあった。しかし!それは忽然と姿を消していた。「なんでないの?」と周りの人に聞いてみたが、英語で聞くので逃げられた(このあたり、日本っぽい)。仕方ない、全然興味ないが、上海の銀座のようなところまで歩こうと決めた。バスを使えれば楽だったのかもしれないが、上海のバス路線は北京のそれと違って、非常に複雑、上海っ子でもムズカシイという。途中、食べ物屋さんがずらりと並ぶ路に出て、そこで行列の出来ている小さな店を発見した。おなかがぺこぺこだったので、そこに並んでお焼きのようなものを購入した。これがめっちゃくちゃおいしい!中国で食べたものの中で一番かも。その後三日間、この店のためだけに私は地下鉄に乗って通った。このお焼き、大きな餃子のようなものだが、皮がぱりっとしていて、皮を箸でつつくと、途端にやけどをするくらい熱いスープがこぼれる。もう一度行きたいお店だ。あたりをぶらぶらしてから、疲れ切っていた私はホテルへと戻った。


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