11日目 秦兵馬俑博物館 秦始皇陵 清真大寺

同室者の話によると、この有名な博物館は黒山の人だかりだという。観光シーズンだから仕方がないが、なるべくゆっくりと館内を見て回りたかったので、オープンと同時に入場できるよう、ホテルを早くに出発した。

兵馬俑行きの306路バスはホテルのすぐ近くからでていた。片道5元と安いが市内からは一時間ほどかかる。兵馬俑には無事8:00前に着いた。まだ辺りは人もまばらで静かだ。しかし同じ日に兵馬俑に行った同室者は8:00頃西安のバス停を出発しようとしたがバスは満席、長蛇の列で午前いっぱい兵馬俑に到着できなかったのだという。後からそう聞いて驚いた。私は運が良かったのだ。
 

入場料は観光ハイシーズンの為か、何と90元!!中国の物価から言えばめちゃくちゃ高い。チケットをもらって中に入ると、思った通り人が少なくてじっくりと観賞できそうだった。人だかりが出来そうな博物館にまず入り、当時の技術を目の当たりにした。だって秦の始皇帝(BC.259〜BC.210)の時代って日本ではまだ縄文時代!!私たちの祖先が原始的な生活をしていたころ、中国では高度な文明が発達していたのだ!聖徳太子の出現さえもこれから800年以上も待たねばならない。そんな大昔にこれだけの強大な法治国家が出現していたのだ。中国の計り知れないパワーを感じてめまいしっぱなしの兵馬俑見学だった。


秦兵馬俑博物館

西安で最も有名なポイントが兵馬俑だろう。井戸を掘っていた農民が偶然発見したという話はあまりにも有名。秦の始皇帝が埋葬品として等身大の兵士等を作らせた。

入口から。朝早くて観光客もまばら。おかげでじっくり観光できた。
兵士たちの顔は一体も同じものがないという。当時の服飾・階級などをかいま見ることが出来る。
最も有名な一号坑。等身大の兵士たちがずらりと並ぶ。
このスケール、ちょっとびっくりだ。
この一号坑だけでおよそ6000体の武装した兵馬俑が並んでいるのだそうだ。
2号坑はとても面白い。当時の戦車や布陣の様子などが再現されている。その緻密さには目を見張る。
坑の中の兵士はちょっと遠いが、ガラスケースの中にも陳列されているので間近に見ることが出来る。
清真大寺。緑の美しいこのお寺は決して広くないが、ごみごみした街の中とは思えないような美しい空間。
緑の瓦の屋根が美しい。その下にはコーランがアラビア文字で書かれている。

秦兵馬俑博物館への行き方
西安駅前から306路バスで50分ほど。ツアーもバンバン出ているのでアクセスは簡単。


1,2,3,号坑と存分に見学をし終えた得た頃には、すでに出口は人々でごったがえしていた。早く入館すべきという感はあたっていたのだ。ちょうど始皇帝陵方面のバスがやってきたので、それに乗って始皇帝陵で降ろしてもらった。墳墓と言うより完全に山だった。中はカートのようなものが運行されていてそれが8元。一時間もの市内からのバス代が5元だと思うとしゃくだが、人が多い上に暑くて参っていたのでそのカートに乗った。何のことはない、ぐるりとその山を回っただけだった。山の上にも登ってみたい気がしたが、てっぺんまで結構ありそうなのであきらめ、市内行きのバスに再び乗った。

始皇帝陵と西安市内の途中にあり、兵馬俑方面の観光で必ず寄るのが「華清池」だが、行っても人だらけということは容易に想像が出来たので今回はパスした。唐の皇帝・玄宗と世界三大美女と謳われる楊貴妃のゆかりの地であるだけに、次回にじっくりと訪れることにしよう。西安に来る楽しみも残して置かねばならないし!

西安に戻り宿で一寝入りしてから、昨日夕食を食べ歩いた鼓楼の北へと向かった。昨日は暗くて探せなかったが、屋台通りの手前に折れる道があり、そこがお土産屋さんがズラリと並んだアーケードになっている「化覚巷」なのだ。なるほど、何だかイロイロなものが売っている。チベットから来たのだというアンティーク小物を扱うお店に立ち寄った。こどもたちが晴れ着に着けていたというカフスやよだれかけ、娘の晴れ着を飾ったに違いない、スカートの飾り。どれもが美しい刺繍に彩られ、見ているだけでも楽しくなる。どれも手が込んでおり決して安いものではないが、布や刺繍が大好きな母のため何枚か購入した。

このアーケードをずーっと行くと、清真大寺にたどりつく。お寺といってもモスクだ。中国風の建物だが、石碑にアラビア語があったり、緑色(イスラムでは聖なる色だ)が多く配色されていたりとてもユニークだ。日中の喧噪はどこへやら、ここには静寂があった。一日の疲れが癒されていく、そんな空間だ。

夕食はまた鼓楼からのびる屋台街で取った。屋台の食事はイロイロと食べられておいしいのだけれど、味が濃いのが欠点だ。中国11日目、そろそろ日本のあっさりした食事とおいしいコーヒーが飲みたくなる頃。あさっては北京、屋台とはお別れして、フードコートにスタバなどの外資系コーヒーショップもある大都会に移動する。シルクロード特有の「清真料理」とももうすぐさよならかと思うと、ついつい足が屋台に向かってしまうのだった。お土産なども物色しつつ屋台街を歩き周り、宿へと帰った。

シャワーを浴びて部屋へ戻ると、すでに全員がいた。今日は昨日の3人にもう一人増えて5人部屋。新しく加わったのはベットが小さく見えてしまうほどの大男だった。今日何をしたかを報告しあい、ここをこうした方がいい、ああした方がいいとアドバイスしあう。隣の部屋は徹夜で麻雀大会のようで妙に盛り上がっている。明日は西安最終日、ゆっくりしようと耳栓を入れて毛布にもぐりこんだ。



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