9日目 天水 麦積山石窟 /西安へ移動

ホテルをチェックアウトし荷物をフロントに預け、バスで麦積山石窟へと向かった。天水から約50km、石窟へのバスはホテルの目の前から数分おきに出ていた。外は雨が降っていて相変わらず寒い。昨日から中国人の大型連休(日本のゴールデンウィークと重なる。5/1〜)が始まったとのことで、ものすごい人手だ。入口の側まで行くと人と車で前に全く進めない。石窟の手前でバスは停まり乗客は降ろされ、徒歩で山の麓まで行った。すでに靴の中はびしょびしょ、またか・・・。(以前洛陽の龍門石窟へ行ったときも雨でびしょびしょだったのだ。)

 

麦積山石窟はその名の通り麦積山に開削された石窟で、見事な仏様が7000体もおわすのだという。山の上の方は霧がかかっていて何とも幻想的だ。中腹には巨大な仏様が彫られているのが遠くからでも見て取れる。雨の降る中の仏像見学もなかなか風情があるが、こうも人が多くてはたまらない。何しろ歩けないくらいの人だかりなのだ。

石窟はすばらしかったがあまりの人混みに閉口してしまった。明日からの西安観光に一抹の不安を覚える。西安に比べればずっとマイナーなこの石窟でさえこの人混みなのだから、兵馬俑などはどうなってしまうのだろう。

人に押しのけられつつ見学を終えた私は山を下りはじめた。辺り一面にお土産屋さんが出ていて、ちょっとしたお祭りのようだ。お土産屋さんに置いてあるものは「誰が買うのか?」というようなシロモノで、外国人向けではない。中国人は買い物が大好きで、みんな足を止めてど派手なお守りなんかを買ってしまうのだ。お土産屋さんも懸命に売るが、お客さんも負けじと値下げする。なかなか活気があって、そんな光景を見ているだけでも楽しい。

来たときににバスから降ろされたポイントまで歩くが、その辺りに車が道一杯に勝手に駐車しているのでバスが入ってくることが出来ないようだ。出ようという人とこれから入ろうとする人がぶつかりあって、道路は全く動かない。ヒドイ有様だ。そこへ一台のバスが動き始めたのでそれに乗せてもらい、さらに山を下りた。バスの運転手が「このバスは天水へはいかない。しばらくここで待ちなさい」というようなことを身振り手振りで教えてくれたので一度下車し、次に来たバスに乗った。これは天水駅へ行くのだという。勝手が違うと不安になるが、身振り手振りと筆談で何とかなるものだ。


麦積山石窟

天水から50kmのところにある麦積山石窟は先日訪れた炳霊寺石窟(蘭州)、莫高窟(敦煌)、と共に中国五大石窟の一つだ。天水の駅前からたくさんバスが出ており、一時間半の道のり。バス代片道4.6元、拝観料は32元。
麦積山石窟は、麦積山の急な崖に開削されている。上の方が霞んでいて幻想的。
5/1からは中国人にとってもゴールデンウィーク、大型連休の始まり。人混みがすごかった。
巨大な三尊像が中央に彫られている。
上からの眺めはすばらしいが、高所恐怖症の人には厳しいかも。
細い通路が縦横無尽に設置されている。
西安行きの列車にて。中国人はコミュニケーションを取り始めると人なつっこい。


駅へ戻ってきたのはお昼過ぎ。まだ大分時間があるので昼食を食べたり、寒さの余りコーヒーショップに入って暖をとるなどをして過ごした。西安行きの列車は16:22発だが、念のため30分前から駅で待機する。西安まで4時間半弱、席は硬座(いわゆる普通席)だが座るところは指定されている。隣には英語が全く話せないビジネスマン風の男性が座ったが、斜め前には子供たちが座っていた。子供たちは道中、後方に座っていたフランス人たちにバクテンを見せたりしていたが、双方コミュニケーションが取れず困っているようだった。そこで私との筆談が始まった。年はいくつ?など非常に簡単なものだが、漢字コミュニケーションさえできれば、相手のことを知ることが出来る。得た情報を英語で伝えると、フランス人たちはビデオを片手に満足そうだった。子供たちの一人に、両親がお医者さんだという中学生のオンナノコがおりカタコトだが英語を話した。中学一年生のレベル、"How old are you?", "This is a pen." 程度の英語であっても充分コミュニケーションが取れるのだ。彼女のおかげで周りの大人たちともおしゃべりできて、とても楽しい道中だった。寝てるだけだろうな、と思っていた4時間半の道のりもあっという間で、西安の駅に降り立った頃はすっかり夜になっていた。

時計を見ると既に21時近く。西安も雨が降っており寒かったので、タクシーで目星をつけておいたユースホステルへと向かった。しかし!!何と満員で入れない。困っているとフロントのお兄さんが近くにあるドミトリーを紹介してくれるという。3人部屋で何と100元!!た、高すぎ〜!!昨日のホテルがシングルで116元、その前のホテルが3人部屋ドミトリーで30元だったことを考えるとめちゃくちゃだ。

しかしここは西安という大都会、しかも観光シーズンでどこもいっぱい、となれば背に腹は代えられない。他にも候補があったのだが、荷物は重いし寒いしで、結局お兄さんに連れられて、ユースホステルから50mくらい離れたところにあるホテルで宿泊することにした。シャワーを浴びるとすぐに睡魔が襲ってきた。空いていたはじっこのベッドに横になると、全身が痛い。明日は朝早くに候補のホテルへ行って部屋があるか聞いてみようと思いながら、眠りについた。



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